ピクミンブルームのここが気に入る/気に入らない

2021年11月8日(月) 14時5分44秒 | 51 view

ピクミンと私

私は生粋のピクミンファンである。小学生の頃ピクミン2を手に取り、それはそれは数多くのトラウマ楽しい経験をしてきた。ピクミンの続編をずっとずっと待ち続けて、大学生の頃ピクミン3が発売した。わたしは意気揚々と発売日に購入、プレイしたが当時の高揚感を得ることはできなかった。それでも新しいピクミン体験を受け入れ、先日発売されたピクミン3デラックスは人生初プレイの奥さんとともに初心で楽しんだ。
このように自分の人生の半分、いや70%くらいはピクミンでできている。なので自分はピクミンの続編を心待ちにしている。

ある日急にこんなニュースが飛び込んできた。



正直、嬉しくはなかった。Nianticの作る実世界連動のゲームはハマった試しがないし、ただのIPとしてピクミンを利用されている気がしてならなかったからだ。
ただこれまでピクミンとともに過ごしてきた自分として、インストールせずにはいられなかった。そして、インストールし一週間くらい遊んでこの記事を書いている。

プレイしてみて、生活習慣の改善や徒歩のモチベーションとしてはとてもよいゲームで、実際にこの一週間で50000歩ほど歩けている。こんなに身体が調子が良いのは久しぶりだ。
だが、ピクミンシリーズとしてこのゲームを見ることは、やはりどうしてもできなかった。その理由を描いていこうと思う。

ピクミンブルームのここが気に入らない

ピクミンに名前をつけれる

まず最初に非常に嫌悪感を持った。このゲームではピクミンに名前をつけれるのである。
ピクミンはピクミンであって名前をつける対象ではない。
本来ピクミンは隊列にいないときはオニヨンに大量に入ってるのであって、個性も存在しないため呼称はできないだろう。
なんでこんな仕様にしたのか、任天堂はいいのだろうか

ピクミンとの友好度がある

次にこれも嫌悪感がある。ピクミンとの友好度が存在するのだ。
友好度が上がるとアイテムをもってきてくれたりするようになる
ピクミンに友好関係を持ってはいけない。ピクミン1の主題歌、愛のうたのフレーズを見てみよう

引っこ抜かれて、あなただけについて行く今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる
ほったかされて、また会って、投げられて
でも私たちあなたに従い尽くします
<中略>
力合わせて、戦って、食べられて
でも私たちあなたに従い尽くします
立ち向かって、黙って、ついてって
でも私たち愛してくれとは言わないよ


なんと切ない歌詞だろうか。
だが、これが、本来のピクミンとの関係なのである。
ピクミンに名前をつけたり、仲良くなったりしてしまうと
確実に情が出てしまう。私はピクミンに名前などつけたくない。
一緒に戦って、でも儚く散っていって、それでも愛してくれとは言わないよ。
これがピクミンなのである。

ピクミンの花を摘める

これは言語道断である。
ピクミンの花を摘むのはフーセンドックリと相場が決まっている。それも厳密にはブレスによって花を散らす”攻撃”であるのだ。
花びらをつかって花を咲かすというコンセプトからよくわからないが、せめてそれがピクミン自身の花であってほしくなかった。

ピクミンが疲れる

レベル15に差し掛かると、チャレンジという要素が登場する
これは複数人で協力してピクミンを派遣し、巨大なきのこを倒すことで報酬が得られるミッションである
チャレンジは一日3回限定なのだが、3回終了したあとにこんな表示がされる。


ピクミンたちは疲れたようです。また明日チャレンジに挑戦しましょう。

...

このチャレンジのデザインは、まあいい。一日何度もやられてはゲームバランスが良くないだろう。
だが、疲れた と書かれるのが非常に気に食わない。

まず、ピクミンは疲れない。仮に疲れたとしても作業の手を止めることはない。
先程の愛のうたの歌詞をもう一度見てほしい。本当にピクミンが疲れてチャレンジをしなくなるだろうか。

ピクミンが活動できなくなる瞬間はある。原生生物が活発化する夜間だ。
その時は宇宙船とともにオニヨンに入ったピクミンは大気圏外に一旦退避する。
このような習性があるのだから、そういうふうな言い回しをしてほしかった。つくづくがっかりした

果実の名前が人類が使っている呼び名になっている

これまでのピクミン界は荒廃した人間界だったので、果実はあれど、その呼び名は宇宙人が名付けた名前が一般的だった。
シリソックリやデコリポッコリ、カボストニタリヨタリなど、植物学者でもあるアルフたちが名付けた名前だった。


だが今作ではももやオレンジと言った、現代の日本語の名称が使われている。
これは非常にがっかりした。

だが、ちょっとずつ腑に落ちてきたところもある。
ピクミンは引っこ抜いて最初に見た人物を親だと認識し、ついていく習性がある。
今回のユーザーはMiiである。Miiはメタバースでの自分でもあるわけで、そこでは現代と同じであれば、果物の呼び方も同じなのかもしれない。

果実のエキスをピクミンが吸う

さて、果実の名称はまあ納得できそうだが、これは到底納得ができない。
ピクミンが果実のエキスを吸うのだ。
本来、ピクミンが吸うのは果実のエキスではなく大地のエキスだ。

大地のエキスはピクミンの星に住む生物の多くにとって栄養源となるものであり、非常に栄養価が高い。星の地中全体にわたって存在するようだが、もっぱら黄色いゼリー状のものを指す。(※ピクミンWikiより引用)

果実のエキスを必要としているのは、アルフたち宇宙人や、我々人間である。ピクミンは、宇宙人に従って果実をとり、それを栄養源として宇宙人がPNF-404で生きていけるのである。
このように人間とピクミンの関係は、協力関係ではなく、従属関係なのだ。
今作はピクミンに指示を出し、ピクミンが遠くへ果実を取りに行き、回収後エキスの形になって、人間がピクミンにエキスを与え、エキスを吸ったピクミンには花が咲き、それで得られた花びらを使って人間は周囲に花を咲かせることができる。
これであればピクミンは自分で果実を回収してエキスを吸えばいいし、人間は野生のピクミンから花びらをむしればいい。
エキスの形にする工程に人間が必要なのだろうか?
本来ピクミンは種の保存のためにオニヨンに栄養を送り続け個体を増やし続ける必要がある。これは本能的な部分だと思う。ピクミンブルームではペレットもないし原生生物もいないし、ピクミンを生産するオニヨンもない。ピクミンはうわった形でどこかから生えてくるのだ。そのあたりも謎が多い。

ピクミンブルームのここが楽しい

悪いところばかり書くのも良くないので、いいところも書きたいと思う。

歩くモチベーションになるくらいピクミンたちが魅力的

実際にピクミンブルームは楽しい。先述の通り、ピクミン作品としてみると拒否反応がでてしまうこともあるのだが、別のものと思えば、大好きなピクミンと一緒に街を歩ける。超楽しいコンテンツだ。
また、たまにピクミンがポストカードを持ってくるのだが、慣れ親しんだ地元のランドマークとピクミンがツーショットになっているのが、非常にグッと来る。かわいいし、面白い。たくさん集めたくなる。

みんなのピクミンを集結させるチャレンジは興奮する

チャレンジはよくできていると思う。実際に突撃はピクミンの中でかなり爽快感のある操作なのだが、実際に大人数で同期的にそれができるのが超気持ちいい。
体力も原作と同じ表示方法で、ピクミンの攻撃方法も一緒で、原作好きとしては非常に嬉しい。
今後のアップデートできのこだけではなくチャッピーとかもでてきて食べられてほしい。

リアル時間+リアル地図をピクミンが歩いてものを運搬しているのが感動する

ピクミンの楽しさの一つとして、過酷なことをやらせてそれを見る楽しさがある。
敵を倒さずに前線から物資を運搬させたり、巨大な敵に突撃させたり。
ピクミンブルームでは自分が訪れたところでアイテムを発見して、ピクミンにお使いを依頼することができる。
近場にいるときはすぐ帰ってくるのだが、当然自分自身が動くとターゲットまでの距離は遠くなるため、ピクミンの稼働時間は長くなる。
実際に東京の西側から幕張にお使いを頼んだときの画面がこれだ。


これは非常にグッと来る。40kmという、まあ普通に考えたら絶対歩かない距離を、14時間くらいかけてこのピクミンは往復して物資までもって帰ってきたのだ。
また、道中のピクミンを観察できるのだがそれはまあ過酷な旅で、幹線道路も横断するし川も入るしなんなら海の上をも超えていく。青ピクミンでもないのに。
そういう細かいことは抜きにしても、送り出したピクミンが道中荒波を乗り越えて帰ってくるさまは、非常にピクミン本来の楽しみ方と同じでとても感動する。
もっと遠い距離に行かせたら、どのくらいの時間がかかるんだろうか、、、と想像してウズウズしてくる。これのために北海道と沖縄を往復してもいいなと思える。これはピクミンブルームにしか出せない移動欲求だと思った。

以上、ピクミン愛に乗せて殴り書いたが結論ピクミンシリーズとしては認めたくないが位置ゲーとしては過去最高にハマっている自分がいる。
まあ四の五の言わずに自分が楽しいと思う方法を見つけて楽しむのが正解なのかもしれない。